著者:ナディーヌ・ロスチャイルド
出版社:知恵の森文庫
ISBN:4-334-76101-1
BCBG=ボン・シック・ボン・ジョンル(パリ上流階級)の人々が
どんな暮らしをしているのか…そんなのもう古くて興味がないですか?
けれど、脈々と根付いるBCBGへの憧れはやはりまだなくなってはいません。
何が、どう違うのだろう…?と思いませんか?
伊藤さんの本を読み始めてから何度となくBCBG(ベー・セー・ベー・ジェー)という
いわゆる「パリ上流階級」の人々のことを目にし、とても興味がありました。
パリジェンヌの爽やかでChicでシンプルなおしゃれもそういうところが最初なのでは?
実際伊藤さんの本にもそうしたBCBG風のおしゃれの取り入れ方…マナー、などが
ちょこちょこと出てきていました。
そういうわけで伊藤さんが翻訳をされているこの本を手にしたわけなのです。
著者、ナディーヌ・ロスチャイルドさんは、実際には貴族をあらわす「de」がつき、
ヨーロッパをまたにかけるロスチャイルド家の男爵夫人です。
パリの小劇場で女優をしていた彼女が男爵夫人になったシンデレラストーリー。
そこにはやはり、「どこに出しても恥ずかしくない」マナーがありました。
そうしたマナーを「完璧に」身につけることは、とっても窮屈なものです。
でも「ひとつでも」さらりとできるようになると、自分が豊かになったような気がします。
今は「何でもあり」の時代で、色々な「約束事」が忘れられ
こうしたマナーは古臭い、という人もきっといると思うのですが
私はだからこそこうしたマナーを守ることや、さらりとこなせることの心の豊かさが
とってもすてきだと思うのです。
マナーの良い人は、信頼もいただけます。
人を不愉快にすることも、少ないでしょう。
女性であればこそ、そうしたマナーをさらりとこなしたい、身につけたいと思うものです。
私にも、ロスチャイルド夫人のように、このマナーブックが役に立つ、
そんな日が訪れないかしらん…
という密かな期待を持って(笑)