マダム・クロード 愛の法則

パリ高級娼婦館女主人の告白



著者:クロード・グリュデ
出版社:知恵の森文庫
ISBN:4-334-78077-6


パリ高級娼婦館女主人の告白

こう聴くと、「えっ…」と思わず引いてしまうかと思います。
私も最初はどきどきしながら本を開きました。
読み始めると、最初のおそるおそる…という気持ちはすっかり消えて、
ひとつの物語を読んでいるような気分になっていきました。
この著者、クロードの数奇な運命と、大胆な行動力が彼女をここまでにしたのです。

娼館、と聴くといかがわしいイメージしかありませんし、
それを否定するつもりもありません。
ですがまぁ、存在することは事実で、マダム・クロードは、フランスでは
知らぬもののない、と言われるほどの「その道」のやり手だったわけです。
昔から、椿姫や、マノン、危険な関係、と言ったように
フランスではココット=高級娼婦が出てくる小説はたくさんあります。
そうした中で、本当に存在した高級娼婦館の話というのは、
まぁ言って見れば怖いもの見たさ…といった感じでしょう。

実際に読んでみると、なんだか思ったほどおどろおどろしているわけではなく、
むしろ、参考になることも多く、「裏世界」を垣間見るようなスリルと、好奇心が…。
小悪魔的な、ともいえるテクニックだけではなく、感想から言えば
やっぱり「どこにでも連れて行ける恥ずかしくない」ココットが好かれるのね、と。
いわば、日常生活を離れた「夢」の部分がほしいのでしょうね〜。
セクシュアルな部分だけじゃなくて。
マダム・クロードの「娘」たちの色々なエピソードも織り込まれ
こっけいな場面も描かれたりしてなかなか面白いです。
そして、自分にもちょこっと、取り込んでみたい要素があったりして。
(笑)時には小悪魔のように…?

    


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