美しい女(ひと)になる

La Feminite

de la liberte au bonheur



著者:ペルラ・セルヴァン=シュレイベール
出版社:光文社
ISBN:4-334-96807-1


伊藤さんの翻訳本の1冊です。
前書きのところで、伊藤さんはこう書いています。
「初めてパリで手にしたとき、私はいつになく重みのある本にめぐり合った気がしたものでした。
ページをめくるごとに目に入るテーマも、女性と仕事、女性と母性、
女性とセクシュアリティ、女性とカップルにおける人生などなど、
どれをとっても私自身の人生に関わることばかりです。」

これを買ったころすでに私は伊藤さんが大好きだったから、買ったのですが、
考えてみると確かにそうだと思うのです。
この本の帯にはまた、「女らしさはひとつのステイタスなのです」とあります。
これもまた目からうろこでした。
「男女平等」が言われるようになってから、かなり経ちます。
「女らしいこと」を「社会的な位置」で見て「低い」と取ったり
「対等」であることと「がさつさ」を履き違えてしまったり。
そんなことがままあると思うのです。

別に、「なよなよ」した「フリルのスカート」が女らしい、というのではないと思います。
「女性としての自分」、そして「自分らしい自分」。
これが存分に発揮されるときが、「女らしい美しさを持った自分」になるのかな。
と漠然と思うのですがどうなのでしょう。
仕事をして家事をして、それでいながらなお「女性」を求められる現代の女性。
フェミニストではありませんが、大変だと思います。

ちなみにこの本の著者、ペルラさんは、「マリ・クレール」誌の女性編集長を務め、
43歳のときに出会いがあり、すべてを捨てて結婚して家庭に入ったという方。
あ、何もそれが素晴らしいと言っているのではないのであしからず。

「美しく」「女性らしく」そして「私らしく」生きる、とは、
ということを考えさせられる本の1冊です。

    


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