Ponette
-天国のママにもう一度会いたい-


Directed by: Jaques Doillon


ポネットという女の子の哀しいまでに純粋なお話です。
まだ3歳のポネットには、ママが事故で亡くなったことが信じられません。
ママはどこへ行っちゃったのか。どこへ行けば会えるのか。
パパには「これからパパと一緒に頑張ろうな」と言われて良い子のお返事をするのですが
それでもやっぱりママに会いたくて会いたくて。
何でもします。こうすれば会えるんだと言われたことは何でも。
天国にいるなんて言われても。
天使と一緒にいるんだと言われても。
ポネットには分かりません。
一生懸命にママを探し続けます。そして、奇跡は起きるのです。

胸がぎゅっと切なくなりました。
ポネットの周りで一生懸命彼女を支える、
彼女を預かることになった叔母さん、
寮制の学校に入ってもあまり心を開かないポネットを
からかう心ない子どもたちから彼女を庇おうとする
従姉兄たち

子どもの視点から見た「死」というもの。
この映画がとても印象的だったのは
大人の「死」の視点を持っている「大人」が
ポネットの「死」を受け入れられない、と言うより分からない
というその世界を描き出そうとしているからではないかと思います。
決して「日常」ではないけれども
ある子どもの人生のドラマの1コマに、突然割り込んできた
「ママの死」

どうしたらいいのか。
なんでママは帰ってきてくれないのか
何処に行っちゃったのか

ポネットの中には疑問が渦巻いています。
ママは私を捨てて行っちゃったの?

きっとそんな気持ちもあるに違いありません。

そしてそれは決して「大人の視点で」解決はできないのです。
大人に諭されて解決できるものではないのです。

じゃぁどうしたらいいんだろう。

そんなことを考えさせられます。
大人がいつしか忘れてしまった
子どもの世界
子どもの目線
そしてその心



ちなみに無粋ですが(笑)
このポネットを演じた少女は
なんだっけ。賞を取ったんだそうです。
その後の彼女の映画も是非観てみたいものですね。


     


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