MA FEMME EST UNE ACTRICE


Directed by Yvan Attal
Produced by: Pierre Grunstein
Music by: Didier Sain/Jean-Paul Gyruer/ Jean Goudier
2001 Katharina/Renn Production-TF1 Films Production

Starring

Charlotte Gainsbourg as Charlotte Gainsbourg
Yvan Attal as Yvan Attal


邦題「僕の妻はシャーロット・ガンズブール」です。
大好きな雑誌、FIGARO Japonに載っていてすっごく気になった映画でした。
配役を見ていただければ分かるのですが、シャーロット・ガンズブールも、
イヴァン・アタールも、自分を「演じて」います。
そうなのです。

これは、フランスで有名な女優、シャーロット・ガンズブールの夫が、
自分たちを題材にして撮った映画です。
普通の日常生活を送ろうとしても、どうしてもシャーロットのその有名さが邪魔をする。
レストランの予約も、彼女の名前を出せば取れて、自分では取れない。
しがないスポーツ記者の「女優の夫」というジレンマがいっぱいに表現されています。
妻の出ている映画を観る。スクリーンの中で彼女が他の男と抱き合い、愛し合う。
虚構だと分かっていても「普通」のオトコでしかない自分はいっぱいに猜疑心を抱いてしまう。
見ないように見ないようにしていた心の闇が、1人の見知らぬ男によって明るみに出させられます。

「あんたは、自分の妻が、映画の中で他の男と抱き合ってセックスしているのを見て、
 なんとも思わないのか?それでいいのか?だとしたらおかしいよ!」

イヴァンは、必死になってその男の影響を心から振り払おうとします。
愛する妻を信じようとします。
ロケ地にいつものように出かけて行って、いつものように振舞おうとします。
良い夫であろうと、努力します。
そして、「演技する」とは何かを理解しようとも、し始めます。

そんなイヴァンの心の葛藤が色々なできごとに織り交ぜられて描かれています。

フランス映画は、何か「ビッグイベント」を描くというよりも
どちらかというと自分の身近でドラマを発見し、それを描いていく感じがします。
ヨーロッパ映画は、と言った方がいいのでしょうか。
ハリウッドのどーーーーーーん、と大きなスケールに比べて、
雰囲気がより「きらきら」と明るい、というより日常的な色に近いような。
自分の生活圏で起こっている、自分の生活圏で接する人々と出会うような
そんな気持ちにさせられます。共感がしやすいのかもしれない。

この映画でも、どちらかというと「女優・シャーロット」よりもむしろ、
「女優の夫」という自分たちからは遠い存在でありながらも
「しがない普通の男・イヴァン」により共感を覚えますし、
「感情むきだしのシャーロット」に女性として身近なものを感じました。

…この映画の見所は、なんといっても…
(笑)…シャーロットが映画監督へオファーするわがまま、それに対するイヴァンの反応。
そして、イヴァンが「演技するとは何か」を理解しようとするところ。

     


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