KAL HO NAA HO


Directed by: Nikhil Advani
Produced by: Yash Johar
Musics by: Shankar, Ehsaan, Loy
Lyrics by: Javed Akhtar
Choreographed by: Farah Khan
Dharma Production 2003

Starring

Shar Rukh Khan as Aman Mathur
Preity Zinta
as Naina Catherine Kapur
Saif Ali Khan
as Rohit


突然ですが、ボリウッドです。ボリウッド映画ってご存知ですか。
いきなり踊りだして、歌いだして、舞台がすっ飛んじゃうんです。
街中の場面なのに、突然山の中で踊りだしたりします。
(笑)いや、ほんとです。…説明になってませんね。
インドの旧ボンベイ、今のムンバイの辺りで製作されるヒンディー映画のことです。

で、この映画も、ボリウッドです。2003年のボリウッド・フィルム・アワードの色々な部門で賞を取った映画です。
これは…安心してください。ボリウッド初心者向けだと思います。
初心者の私が言うんですから、間違いありません(爆)
ぶっ飛びません(比較的)。街中は街中のままです。はぃ。
でも、こういうボリウッドの魅力にとりつかれると、逃げられなくなります。
とにかく、このミュージカルタッチなところがすごいんです。ばかばかしい!
とか言う人もいますが…私は大好きです、個人的に。

この映画のすごいところは、3人のスターが同時に出ているところ。
シャー・ルーク・カーンといえば、ボリウッドの貴公子。もう30代後半!なんて信じられません。
プリティ・ズィンタ。…本当は彼女のデビュー作、「Dil Se(心から)」を買いたかったんですそもそも。
そして、サイーフ・アリ・カーンといえば、コミカルな役どころが本当に似合う若手(!?)です。
ウッチャンナンチャンの南原に似ていると思うのは…私だけでしょうか!?
この3人の競演!さすがに歌の歌い方は、やっぱりボリウッド。インド!!!です。
シャー・ルーク・カーン。 Oh my cutie...…やめましょう、はぃ。

舞台はNYです。(インドじゃないところが味噌です)
プリティ・ズィンタ扮する、ネナのもうお先真っ暗な生活が、
ちょうど真向かいに越してきた、アマーンの出現によって変化していきます。
店は持ち直し、母は明るさを取り戻し始め、家族に光が差し始めます。
ネナは知らず知らずのうちに、アマーンに惹かれていきます。
そこに絡むのが、誰にも言わずにネナを慕う、友人のロヒート。
アマーンは、ネナの気持ちを知りつつ、ロヒートをけしかけ、応援します。
…なぜなのか。

シャー・ルーク・カーンが出ている辺りで「ああ、こう終わるな」とお気づきの方はいるでしょう。
ということで言わないことにします(笑)彼の終わり方でやっぱり終わります。

面白いのは、現代映画だということもあるのですが、
英語字幕なのですが、時折台詞が英語になること。やっぱりその辺は、面白いと思います。
さすがインドですよね。そうしてもOK、分かる、ということなのでしょう。
そのはさみ具合がまた絶妙で面白いのです。
Italian For Biginersでも思いましたが、こうやって、いくつかの言語が共存するのは面白いです。
ニュアンスやそういう部分の一瞬のきらりとした変化が。
この映画はNYが舞台と言うこともあって英語なのだと思いますが、それにしてもやっぱりインドですね。

物語がチープかというと、全然そんなことはありません。
シャー・ルーク・カーンの演技がぎらぎら光ってます。さすが貴公子です。
思いっきり泣きました。観ながら。思いっきり笑いました。
ロヒートに「もし、もし。君に時間があったら…」と聞かれて、顔を苦しげに歪めてためらい、
そこで「もし、か。もし時間があったなら。君の立場であろうとするだろう。」
と吐き出すように言う時のその言葉に、胸を打たれました。
ありがちな話かもしれないけれども、とても、胸が痛くなります。
時折見せる、笑顔の裏の表情は、自分の周りにいる人間たちのことをも思わせます。

人はみんな、笑顔の裏に、あんな顔を隠しているのかもしれない。

そう、思わされました。
…ボリウッド。敬遠しないで観てみてください!
これを観ると、ボリウッドを踊ってみたくなります(笑)実際観ながら踊ってました。かなり疲れます…。


     


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