第2の真珠湾!?


「第2の真珠湾のようなテロ攻撃です」

その言葉がBBCのアナウンサーの口から聞こえてきた途端、耳を疑った。
ちょっと待て。今何て言った?

第2の真珠湾って言ったか、をい!?
唖然とした。あろうことか、パールハーバーである。全然、違う…と思いつつ、そういう形で「キズ」が
いつまでもいつまでも残っているのだなぁということを思い知らされた。
敗戦国はいつまでも敗戦国なのか?と思ったり少しげんなり。
たまたま戦勝記念日が遠くない過去だったりしたので、その言葉が出て来易かったのかもしれないけど。
ショックだった。いや、違うだろう。だってあれは…と言い出したらきりがないけれど、
あの戦争に対する奥深い、根深いものを感じたと言えばいいかなぁ。
暗澹たる思いでテレビを眺めてしまいました。
第2の真珠湾、 ねぇぇ…。思いもかけない言葉だった。
真珠湾、じゃなくて「カミカゼ」といいたかったのではないかと、後で思ったりもしたけれど。

ちょうどそのちょっと前、イギリスに来ていたThe Winds of God、を観たことを思い出した。
今井雅之主演の舞台で大学の近くでやるというので観にいったやつ。
すごいというにはあまりにもそれだけでは足りない気持ちだった。
戦争の狂気、だけでは済まされない何か。

第2の真珠湾

the 2nd Perl Harbor

冗談じゃない。本気でそう思った。
日本に対する本当に深い「キズ」と呼ぶにはあまりにも根深いもの。
それをまざまざと知ってしまったのも、この9.11だった。
なんたって、NHKと同格のBBCでそんなこと言っちゃうんだから。
日本でもしそれやってみろ。取り返しがつかないことになるだろー…。
某首相並だなぁ…と思いました。それが許される辺り、そういうこと、なのでしょう。

少し経ってから、朝、大学に行こうと思っていつもの道を歩いていた時。
ちょっとした横断歩道をちゃちゃっと渡っていました。
向こうから歩いてきた普通のOLさんっぽい人。まだ若い女性。
私を見て、憎憎しげに

「Go home, JAP!」

とヒトコト言って、立ち去りました。
びっくりしないとか、するとか、そういう問題外で、ただただ呆然。
あの言葉がきっと反日感情を煽ってしまったのかもしれないと思ったり色々。
その日は一日気分が悪かった。

折も悪く、その年はなんとあの映画、「パールハーバー」がイギリス上陸。
3パターンのエンディングが用意されているといわれるあの映画。
入間のフラットメイトの日本人が観にいって、その後、日本人だとばれるのが怖かったとか。
実際に、何を言われたのかは忘れたけれど出たとたんに罵声を浴びせられたとか。

別に真珠湾の言い訳とか擁護とかするわけじゃないし、それが良いというわけじゃない。
けれど、あの時期にあの事件に違った角度から影響を受けたということは、確かなのだ。

     


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