著者：R.ネルソン・ジョーンズ
訳：相川 充
出版：誠信書房 東京
ISBN ; 4-414-30274-9
原題「Human Relationship Skills」
これは、大学の3年生の時に対人関係心理学の授業で使ったものです。
「学術書」ではありますが、普段の生活にとても役に立つので、
寧ろ「面白かった本」に入れたほうが良かったかもしれません（笑）
これは、日本では「療法」として使われている、
社会的スキルのトレーニング、(Social Skill
Training= SST)
と呼ばれるものの一種についての本です。
この本の著者は、「はじめに」でこう書いています。
本書は
「愛情や思いやりのある人になるにはどうすればよいか」
というテーマを実践的、かつ現実的に追及したものです。
これを、「実践的」に書いているわけですが、心理学的な分析に基づいて
相手の気持ちを推し量りながら、自分のいいたいこともきちんと言う、
というためにはどうしたらいいのか。
そのスキル、考え方を身につけるための言わば教本といえるのではないでしょうか。
心理学の本、というとお堅い本ばかりのようですが
この本では、心理学的な分析や知識を用いながらそれをいかに
「机上の理論」でなく「実践に活かす」かということでは
非常に面白いのではないかと思います。
因みに私、これを読んだのは随分前なのですが、
未だにこの本何かあると開くような面白い本です。
そんじょそこらの「ハウツー」本や「よく生きるには」系の本に負けない！と思います。
