Tears in Moomlight...


寒空のしたで、僕は月を眺めていた。人は出逢い、別れていく。

大事なものを失うかもしれないと言う恐怖に立ったとき、人は「強く」なるか「弱く」なるか。
どっちかだと思う。
いや、別にどっちが悪いとか良いとか言っているわけではないのだけれども。
失うことに耐えようとする強さ。それも強さだし、思い切りキモチを張って、繋ぎ止めようとする、それも強さ。
失うことに耐え切れずに手を離すことも強さだろうし、その後の覚悟も強さだと思う。
弱さ、というのは、失ったこと、に対する弱さで、その気持ちの弱り具合なんだろう。
だから一概に「弱くなる」とはいえないと思うしね。
どう「弱く」なるのか。自分が崩れること、それが弱いことなのだろうか。
そこから立ち上がることを考えると、結局は表裏一体なんだよな。

でも僕は。できれば「失わずにすむように」努力したいと思う。
出逢ったから。出逢うことができたから。

不可抗力で失ってきたものに対する後悔があまりに強いからかもしれない。
出逢ったのに別れる、というのは、
出逢うことすらできずに別れた、ということと比べると、
もしかしたら贅沢なことなのかもしれないのだから。
出逢うことが、できたのだから。

僕は、僕を見下ろす月に腕を伸ばした。
その月の光が、僕に下りてくるように願って。
腕を開いた。僕の腕に降りてくるようにと祈りを込めて。

   


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