Ｒｏｓｅ Ｒｏｓｅ
愛を運び 司る花よ
どうかこの想い あの人に届けて
咲き誇る大輪の薔薇 人目を引くその姿
誰の目を引きたくて そんなに咲くの
誰に見て欲しくて そんなに美しく着飾るの
Ｒｏｓｅ Ｒｏｓｅ
愛を運び 司る花よ
お前が本当に 愛を知っているのなら
この想い どうか届けて
来る 来ない
来る 来ない…
クル コナイ
何枚も 何枚もある花弁で
コイ占い
美しく咲くはなが 華やかな姿が
少しずつ 終わりが近付くにつれて
変わっていく 変わっていく
裸に なっていく
それにつれて 心も裸になっていく
どんなに隠しても 隠せなくなっていく
Ｒｏｓｅ Ｒｏｓｅ
愛を運び 司る花よ
私の心が 見えたなら
お前に映して せめて華やかに咲かせて
心の傷からあふれ出る 血の色なのか
それとも燃え立つ 炎の色なのか
どうしても抑えきれない 優しい思いの色なのだろうか
純粋にその人だけを思う まっさらな色なのだろうか
私の心は… 何色なのだろう…
この花のように 美しく映っているだろうか
醜く歪んでしまってはいないか…
せめて…
せめて花のように 誇り高く
そして 美しく
Ｒｏｓｅ Ｒｏｓｅ
愛を運び 司る花よ
その香りが 風に乗って遥か彼方へゆくように
私の想いを 遥かかなたまで 届けて
どんな想いで 咲いているのだろう
誰に見て欲しくて お前は咲いているの
その重ねた花びらの奥に 一体何を隠して
一体何を 何を想って
守ってくれるものが なくなったとき
この花は どうなるのだろうか
守っている花びらを 剥ぎ取る何かを
待ちわびて 待ちわびて
いるのだろうか…
Ｒｏｓｅ Ｒｏｓｅ
愛を運び 司る花よ
私は 剥ぎ取られたまま
剥き出しの心を 風に晒したまま
せめて お前のその花びらで
束の間でいい 美しく飾って
露に濡れた その花首は
やがて乾くことを待って 上を向いている
けれど それでもなお
人目を引くように 美しく咲くのは
一体誰のため？
誰に 見てもらうため？
13/11/01
