過ぎ行く秋に別れを告げて そなたはどこへお行きやる
散り散りゝゝ 散り行く様の 面白うて寝もやらぬ

秋の想ひをけふの日に 白き空にぞ照り映えて
紅く燃ゆるは 椛の色の
散り遅れにし 残り葉一葉
冬に入りゆく 日を数ふれば
遠くなりにし 想い馳す日々
行く日々よりも 愛しきものは
散り遅れにし 椛の一葉

秋の野山を その懐に抱き
ほむらで包みし 椛のくれない
紅花だとて 恥をいや増し
その強き情にぞ 隠れぬらん

冬は紅梅 桃色に染む
春来たるさまに ほほをうつむけ
さりとて秋の 椛に勝てじ
天をも 焦がしつ
その身を 燃やす
塩焼き衣の いと美しき

白雪に 残り葉一葉椛葉の
くれないもゆる 日ぞ忘れまじ

散りゆく紅葉の 風の柵
堰き止め堰き止め 流れゆく水
散り散り行きやる その様に
秋のほむらを 想ひつつ

残り葉一葉 胸に抱きて
白き冬をぞ 待ちにけり

紅葉(椛)
花言葉は「大切な思い出」

    


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