Moon Light Forest

そこから見えるかどうかは分からないけれど
向こうの森の上に 白い蒼い満月が出ました
見えますか?

月はいくら満月になっても
どこか足りないのだと
誰かが言っていたのを思い出します
独りで月を見ているのと
同じことのように感じるのは私だけかしら?

湖にその影をぼんやり映して
まるで独りでいるのが怖いとでも言うかのように

でもね
その湖に映る姿は幻想
決して掴むことのできない幻想の世界
月は今日もだから
「ひとりで」夜の闇を照らしながら
空を渡っていきます

それを見ながら思い出すのは
「Les Miserable」のエポニーヌ
マリウスに恋焦がれながらも自分が合わないからって
伝令の帰りにひとりで雨の中
「On my own」を歌いつづけたエポニーヌ。
独り言のように、でも心を吐き出して
そして…

幼いころはコゼットがかわいいと思っていた
同じなるんだったらコゼットがいいって
けど、彼女も舞台の最初でひとりで歌っている
「Where is the castle on the crowds?」

月が夜の空を渡っていきます。
あなたのいるところから同じ空が見えるかしら
あなたも独りで歩いているのかしら。
あの日私とあの森を歩いたことをまだ憶えているかしら
一緒に歩いたあの道を今はひとりで歩いています。
ポプラの間を縫って浮かぶ月を眺めながら

…ほら見て?
顔を上げて胸を張って。
人はみんなひとりで歩くことを憶えていくの
そしていつか…



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