Denfare


私の舞台が 始まる
顔を上げて 決戦が 始まる
着飾って 弱さを見せずに
艶然と 微笑んで

「さぁ ご覧なさいな。これが私よ。何も変わらないわ。何があったって言うの?」

気取って私は 私の舞台を努める
「感情」を出すことの許されない それでいながら
「明るく 美しく華やかで ふわふわと」
あることを期待される 舞台に立つ
微笑みの仮面で すべてを隠し
笑顔の下に すべての哀しみを押しこめ

瞳から落ちる涙は 仮面の裏をつたい
心の湖に落ちる 誰にも知られることなく
心の湖に落ちた涙は 湖に波紋を広げる
静かな水音が 一度だけ心に…広がり
音の波紋が 私に広がる
その波紋の広がりが外へ出るのを 押し留めるように
一度だけ ふと…目を閉じると
裏側に…見えないはずの姿が 映る

妖艶さを気取り 瞳の色を偽り
我侭に明るく そして…華やかに
そして…誇り高く微笑みを見せる

本当の私は どこにいるの?

聞いてはいけない

仮面をつけ続けるために demandingになり
仕草が派手になる 微笑みは演技となる
誰も女優の真の顔を知らない
誰も 女優の素顔を知らない
女優は 素顔になってはいけない
私は 明るく快活で艶然と
何もないかのように微笑む
仮面を被り 決して素顔になどなることなく

鏡に向かい ひとり自分に語りかける
「大丈夫よ。できるわ。あなたは女優だから。
さあ、舞台に立つのよ。1番の座を奪われてはならない。
誇り高く 顔を上げて、微笑みを取り戻して…
今はすべて…忘れて。笑って…Smile, ya? Smile...」
ゆっくりと瞬きをひとつ そして再び

ほら…私を見て?

再び 誇り高く我侭に明るく
舞台に立つ

Denfare
花言葉は
「我侭な 美人」

16/11/01


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