天邪鬼ーRum Tum Taggar
ジェリクル・キャッツになりたくなかった猫 解説


私の高校は女子高でした。中高一貫だったので、高3は大概劇をやったのです。
というか、それが伝統でした。

問答無用に劇。

ダンスでも、なく、劇。

最初私はエデンの東をやりたい!と思いっきり主張したのですが。
というのも、その当時宝塚にはまっていまして。(はい、今もでしょ、という突込みが入りそうですが)
そこで観た花組の真矢みきさんトップ披露で感激したので。

それの対抗馬でキャッツが出ました。
正直…最初、無理だろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と思いっきり思ったのですね。ミュージカル。
しかも思いっきりダンスつき。
ダンスの「プロフェッショナル」で、歌も歌い、演技もする。をいをいをい。と。
でも考えてみたのですね。面白いかもなぁと。
なんせ中1の時からキャッツ大好きだったもので…高1の時イギリスでキャッツの実物を見て
涙した人間ですので。

それで。まぁ、紆余曲折あり、
なんとなんとなんと。念願の

「男役」

しかも。いっちばん気障っちぃ「Rum Tum Taggar。ラム・タム・タガー」です。

実際をご存じない方のために軽く解説をいたしますと。
London版では、黒い衣装に、派手なトラのメイク、
トラの逆立った毛を、革ジャンにつけて、宝塚の羽のように背負っております。
尻尾は虎毛。女の子をはべらせるのが好きで、ぶいぶい言わせる一番のええかっこしぃです。
ジョン・パートリッジという、これまたラムタムのために生まれてきたのかと思う人が演じておりました。
NY版では、白い…エルビス・プレスリーのかっこうです。いや…本当にエルビスそのものです。かっこうが。

こういえばお分かりでしょうか。そうです。一番キザっちぃ役です。
うわぁお。実はかなりExciting! でした。密かに。

私は白は似合わない。と自分で思っていたので「黒にしてくれ、黒に。」と叫び、
衣装は黒になりました。そして、なぜか白のレースのタッセルが袖につきました。
…メイクは思いっきり濃く、自分が誰だか分かりませんでした。

そんなこんなです。

その時やったラムタムは、今でも鮮烈に記憶に残っております。はぃ。
Rum Tum Taggar、という重要な役どころということで、ソロを頂きました。

でもなぜ彼は「天邪鬼」なんだろうか。目立つため?じゃないだろうし。
彼は一体どういう人物なんだろうか…(もとい猫物か?)
と考え始めてしまったわけですね。

その時考えたのが、こんなもんでした。
必ずしも周りとの関係で「この通り」には演じませんでしたが。
その時考えたタガーを、思い出してふくらませました。

その後、ロンドンで観た、ジョン・パートリッジの演技で感じた
彼の猫関係に、私の演じたタガーを重ねて、
タガーのジェリクル・ボールの一晩を描いてみました。

従って、劇団四季、London版、NY版とはまったく異なるラムタムになっているかと思いますが、
どうぞご了承ください。

天邪鬼で寂しがりやで、ちょっとセンチメンタルな夜のラムタムです。


   


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